why community health? 組織的ヘルスケアのすすめ

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産業医・リハ医のヤマコーです。個人のFacebookはこちら

産業医というのは病院ではなくて企業や役所など、人が集まって働いているところで活動する医師です。病気や怪我の診察をするのではなく、その現場(事業所、といいます)で働いているメンバーの健康を維持するための役割を担うポジションです。そうした会社での健康増進がいかに重要か、ということについて書いてみたいと思います。

もくじ

  1. 原因がある不幸は、もとから断つ
  2. 押してダメなら、もっと押せ
  3. 押した相手がもっとたくさん押してくれるように

原因がある不幸は、もとから断つ

怪我や病気には、これと言った原因が指摘できないものが多いです。一方で、いっときの不注意で怪我をしたり、乱れた生活習慣で体を壊したりということもありますよね。病院に行くようになる前に、日々の生活で問題があるならば、そこに介入することで予防ができるのではないか。臨床医は病院に来た「患者」を相手に診療を行います。産業医は「まだ患者でない」人も対象に活動をするのです。

押してダメなら、もっと押せ

健康のPDCAを回すこと。問題を問題として捉えて、修正を効かせること。それを続けること。

言葉で言えば簡単ですが、実践は非常に難しい、という話を別記事で書きました。一人では努力は続けにくいものなのです。でもそこで諦めたら、何も変わらない。

怪我を防ぐために、オフィスをキレイに整理整頓して、転んだり物が落ちてきたりしないようにする。

慢性的な残業からくる睡眠不足を食い止めるために、早く帰る日を作る。

ケガをするのは一瞬でも、予防は永く続ける必要がある。新しい習慣が定着するのには、3週間程度が必要であるということがよく言われますが、自分だけでは難しいことを長期間続けるには、周囲の協力や、時には強制が必要です。毎日顔を合わせて、いろいろな立場の人と関わる。それって、職場ならできるかもしれません。

予防にゴールはないですが、例えば「月間のケガの件数が減った」「健康診断の結果が良くなった」などの形で、成果を見ることも可能です。大事なのは、結果が出るまで続けること

押した相手がもっとたくさん押してくれるように

ある社員が健康になる方法を身につけたら、健康になるのはその人だけではないかもしれません。周囲でまだ行動を起こせていない同僚を巻き込んで社内に変化を起こしてくれたら、一気に成果が加速します。あるいは会社を出て、家族にもよい影響があるかもしれません。自律・自走式の健康人間をつくることが、自律・自走型の社会を作っていく。1枚のドミノが2枚、3枚のドミノを倒していくような、指数関数的な爆発が生じるのです。

こうなると昨今取り沙汰される医療のリソース不足も解決するかもしれませんし、社会に活気と余裕が生まれれば、健康以外にもメリットが生じてくるはずです。

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